南風が強く吹いている。

地震が起きた時、名古屋で新幹線のホームにいました。
揺れはほとんど感じません。
ただ、地震のため新幹線が遅れるとアナウンス。
その時点では、「いつもの出来事」、でした。
「安全が確認されたら発車」→「とりあえず発車するけどゆっくりいくよ」、
と、アナウンス内容が微妙に変化しつつも、1時間ほど遅れて新幹線が発車。
遅れながらも家までたどりつけると思ってました。
ところが豊橋(ふつうはのぞみは止まらない)で停車。
「安全が確認されるまでウェイティングですよ」アナウンス。
扉は締め切ったまま。
「いったいどうなってるのだ?」
テレビもラジオもない。携帯電話は通じない。
ツイッター経由で外界の情報を知る。
もはやツイッターはライフラインだ。
どうも尋常でない事態が起きているらしい。
都内もたいへんみたいだ。
シャルキィロマのメンバーはツイッターの発言で無事を確認。
家族の無事が不明。
帰ったらツイッターを教えよう。
新幹線内のカード式電話で家族へ連絡。つながった。
やがて新幹線のドアが開放される。
ホームを歩くが、なにもない。弁当売り切れ。
鞄にあった前夜のチーズスナックを食べる。
電池残量を気にしながら、ツイッターとネットニュースを見る。
「都内の電車、終日運休」
このまま東京へたどりついても、寝る場所がない。
その情報は、まだ列車内には伝わっていない。
悩みながら、豊橋で降りることにする。
早めにホテルを確保したほうがよいと判断。
改札を出たところで、「新幹線、終日運休」のアナウンス。
人が殺到。
ホテルは確保。
遅いひとは「大部屋で雑魚寝ですよ」と言われてる。
ただ、ホテル、レストランなどの従業員は、まだ、地震やその影響のことをよく理解していない。
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ホテルでさらに情報収集。
かなり深刻な事態。
「何ができるか?」
こんな時、フォロワーの多い人は、ヘタなメディアより活躍できるだろう。
50万人以上のフォロワーがいる(今の時点で60万オーバー)堀江貴文氏はそれをよく理解している。
彼にしかできないリツイート、情報発信を続けていた。
あれで救われた命や心がいくつもあるだろう。
わたしも、重要な情報や有益と思われるツイートをリツイート。
わたし個人よりもフォロワーが多いシャルキィロマのアカウントを使って行う。
ツイッター経由で「play for japan」を見る。
世界の人が祈ってくれている。
「祈り」は勇気をくれることを知る。
翌朝。
新幹線は動いている。都内の交通も復旧しているという。
急いでもしかたないので、こだまに座って乗る。
昼過ぎに東京駅。
全線復旧という報だったが、京葉線は動いていない。
1時間ほど待って電車が動きだすが、すごいゆっくり運転。
そして、舞浜でストップ。
千葉みなと付近の架線になにかがひっかかってるということ。
そのまま、動かなくなる。
電車から降りてホーム下のトイレへ行くと、断水のため使用禁止。
ディズニーランド直近駅で断水かあ。
ともあれ大曽根を出てから28時間超の時間をかけて自宅着。
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駅を降りてすこしびっくり。
地面がでこぼこ。
液状化で吹き出した泥が道路や芝生を覆っている。
家へ入ってまたびっくり。
部屋の中がまるでバクハツしたよう。
あとで見る事になるが、マンション駐車場では
天井のコンクリートが落下し、車が一台大破していた。
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ひたすら、自分の家の復旧につとめる。
想い出のワイングラス、息子からもらったカップも含め、食器類はほぼ全滅。
マーチンは弦が切れ、ボディにヒビ。
ダンスを踊った家具のおかげで壁面にもいくつかダメージ。
パソコン類がすべて無傷なのは幸運だった。
地震はまだ続いている。
この「戦い」は長くなるだろう。
何ができるだろうか。
節電はもちろんしなければ。
そして、普段通りにできることは、できるだけ普段通りにしよう。
南風が強く吹いている。
窓が鳴いている。

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