馬淵の「淵」は十二画です。

いろいろ書きたいことはあったのですが、ここのところ現実の進行に目をうばわれてばかりでした。
まず、思いつくのが伸介の引退…ではなく、民主党党首選です。
わたしは、自分が票を入れるとしたら、消去法ながら、馬淵さんと思ってました。
理由を3つあげるとしたらこちら…。
・国交相時代の実績
・福島原発問題を国家的急務と認識
・原子炉建屋に入った唯一の国会議員
「国交相時代の実績」というと、「馬淵って、問責された大臣じゃない」という印象もあるかもですが、あれば前任の前原がよくない。
この点について、自民党の河野議員がブログにこう記しています。
——引用——-
馬淵代議士は、国交相時代に自民党の問責にあったが、もとは前任の前原大臣自体のことが原因になっていて、馬淵大臣が悪いわけではない。
馬淵大臣は、前原大臣が火をつけた八ッ場ダムの問題に絡んで浮上した国交省の河川局の犯罪にきちんと向き合い、国交省のモデルが都合良く改ざんされてきたことを予算委員会の場ではっきりと認めた。馬淵大臣は、そこにいたるまで、隠蔽を続けようとした河川局長以下をしかり飛ばして、深夜、大宮まで資料の調査に走らせ、疑惑を肯定する答弁をきちんと行った。彼が問責されていなければ、河川局の犯罪は根底から暴かれていただろう。
——引用おわり——-
また、河野議員は、馬淵氏の官僚にたいしての実務手腕も高く買っていますが、これは、馬淵氏が「最年少で上場企業の取締役になった」という有能な経営者としての資質と無関係ではないでしょう。
「最年少で上場企業の取締役になった」…それも、同族会社でスルスル椅子がまわってきた取締役ではありません。名前は同じですが、馬淵氏はマブチモーターともまったく関係がないのであります。
「選挙で票を集める方法」だけに長けた政治家よりも、地味ですが、こういった実務能力に優れた政治家はもっと評価されてよい。
「福島原発問題」については、これを「急務の問題点」と指摘し、さらに具体的な対応策まで演説で示したのは、馬淵氏ひとりしかいませんでした。
この時点で、わたしの中では、他の候補者は「なにを考えてるかわからん」存在になりました。
言い方を変えれば、「わたしが大切だ」と感じていることと別なものを、この人たちは守ろうとしているのだと、感じました。
でも、それはおかしい。
「増税も、復興も、原発事故を止めない限り、なにも進まないのである」
とは、上杉隆氏のメルマガでの記述ですが、上杉氏でなくても、フツ〜の頭の人がフツ〜の理屈で考えても、これはそうとう確かな現実だと思うのです。
「原子炉建屋に入った唯一の国会議員」…これが、「唯一」というところが、結局、日本のつらいところかもです。
誰もが安全なところに自分の身を置いて、ものを言う、指示をだす、という状況です。
大手のマスコミでも、自社社員は原発に近づけさせません(っていうか、職場放棄して逃げてる人もいた、それも東京から)。
そんな中で、学者や評論家や役人のレクチャーを受けてわかってる気になることなく、「現場を確認する」という姿勢は大切です。
これもやはり有能な実務家の資質が可能にしたのかもしれませんが、「リーダーの資質」としても必要だとも思うのです。
結局、馬淵氏は投票の結果、予選落ち。
おそらく、投票する議員さんには「淵」という漢字が難しかったのでしょう。
でも、今回、党首選に出たことは将来、実になると信じます。
ちなみに、馬淵の「淵」は十二画。
ただしい書き順が知りたいひとはこちら→http://kakijun.main.jp/page/fuchi200.html
どうやら「淵」という字は、「間違えやすい人名漢字」としてもリストにのっているようです。
ところで、気になったのが投票の実況放送です。
決選投票中の報道で、「馬淵陣営は、決選投票になったら海江田氏以外に投票をと呼びかけた」と言っていました。
そして、投票が終わると、「さっきのは間違いでした、馬淵陣営は、決選投票になったら自分と政策の近い海江田氏に投票するように」でしたって、シラッと言っています。
あれは、なんだったんでしょう。
なにかしらの「誘導」を意図した「確信的誤報」だと思われてもしかたがないタイミングと内容です。
さらに、選挙結果が集計される前に「野田氏当確」を報じてます。
サッカー中継で、ボールがゴールに入る前に「ゴ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ル!!!」とやってるみたい。
さて、この他にも、「マニフェストを守ろうとすることはエゴイズムだ」とつぶやいた田原総一朗氏のことや、「誰かの正義は誰かの悪」というタイトルで記された「魔法少女まどか☆マギカ」作者のインタビューのこととか、「日本 権力構造の謎」を書いたカレル・ヴァン・ウォルフレン氏と小沢一郎氏の対談の話とか、いろいろ自分の中で再総括したい事象はたくさんあったのですが、今日は、とりあえずタイムリーな党首選にからめて思うことを綴りました。
はやく安心して海や音楽が楽しめる日本になりますように。
あっ、カレル・ヴァン・ウォルフレン氏の「日本 権力構造の謎」は以下。

近著がこんなのです。

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