上手い歌だけが人を感動させるのではない、という話。

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王子くしゃまんべで行われた丸山商店3周年パーティから
もう1週間ちかくが過ぎようとしています。
そして、その後の反響というか、
エピソードがまだ、漏れ聞こえてきます。

当日はシャルキィロマ、バイオリンの閔賢基の生徒さんが、
一曲、飛び入り(というか無理矢理?)で演奏しました。
彼女は、バイオリンをはじめてまだ半年というキャリアですから、
技術的に未熟なのはいたしかたありません。
それでも、とても丁寧に演奏しました。
それを聴いていたお客様から、
次のようなコメントをいただいたそうです。

「それから、あのバイオリンの女性。
音を心の掌で大事に弾いてる優しさが伝わってきて琴線でした。
不覚にも涙が出そうだった。」

ああ、やっぱりそういうことなのだね。
と、思いました。

大昔のエピソードですが、
新宿ゴールデン街のベルジュラックの井原ケイスケマスターのお話し。
彼が、ある女性の結婚式に呼ばれ、歌をうたうことになりました。
曲目は「妹よ」
前奏がはじまり、ケイスケさんの目には涙がぽろぽろこぼれます。
前奏が終わっても、声を出して歌うことができません。
結局、曲がおわるまで、ただ泣くばかりでした。
でも、曲が終わったあと、満場の拍手。
やっぱり涙を流す友人からは
「ケイちゃん、よかったよ」
と肩を叩かれました。

ああ、歌を歌わなくても、歌って感動させられるんだ。
と、いうことをわたしは知ったのです。

人の心を動かすということのひとつの本質を
再び確認できた夜でした。

彼女のエピソード、詳細はこちら→http://yaplog.jp/ganso/daily/201101/23/

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