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自殺もできない熊の見る夢

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「熊の胆」はよく知られる薬です。
昔の置き薬の中にも必ずあって、お腹が痛くなると母をその封を切ってくれました。
おそらく、それらは合成成分だっと想像しますが、もともと熊の胆は漢方薬でも希少な材料。
今でも高額なお金で取引されているそうです。
そのビジネスのために、ある地域での熊は、筆舌に尽くせぬ過酷な運命にあっています。
わたしがそれを目にしたのはこちらのブログです。
http://ameblo.jp/happycat-satuki/entry-11760967959.html
そこで熊たちは生きたまま腹に穴を開けられ管を差し込まれ、1日に数回、10年〜20年にわたって胆水を抜かれています。
麻酔なしなので、その苦痛はすざましいもので、雷のような悲鳴を上げ、自ら腹を破って自殺をする熊もいます。
そこで、自殺できないように鉄のコルセットをされます。
一寸も身動きできない小さな檻に「梱包」されたまま、胆水の供給源として「生存」させられます。
自殺もできない熊の見る夢は、ただ安らかな「死」しかないのでしょうか。
腹を破ることができないので、断食によって自殺を図る熊もいるそうです。
そこから逃げて連れ戻された子供の熊。その子を救えないと悟った母熊は、自らの手で子供を絞め殺します。
わたしは、これらの報告がどれだけ真実であるのかを確かめることはできません。ただ、そこに描かれる熊の様子や何枚かの写真に映る彼らの様子が脳裏から離れません。
「たがが熊ではないか」
そう言う人もいるかもしれませんが、わたしにはどうも「他人事」ではないのです。
「人間」は「人間」相手にもほとんど同様のことをやってきているからです。

映画「スラムドッグ$ミリオネア」の中、大人達は孤児を拾い、その眼を潰し、乞食をさせて金を稼ぎます。
今、世界には「臓器売買」というビジネスのために殺される子供たちもいます。
先進国といわれる国では、強制入院させられ薬漬けにされる躁鬱病の患者がいます。
日常的な景色の中にも、わたしたちは、あの「熊」のような存在を許しているかもしれません。
わたしにとって、あの「熊」の写真や描写は、あまりに「人間的」なのです。
もともと、強い者が、弱い者を服従させ、搾取し、都合の悪い時には弱い者同士を争わせてきたのが、人間の歴史そのものでもあります。
民族ごと檻に入れられ、腕をもがれ、口をふさがれている地域が今もあることでしょう。
「それも人間の性」だからと、受け入れるしかないのでしょうか。
「しかたがないよ」と、視線を逸らすしかないのでしょうか。
ところで、38歳で夭折したブラジルのサンバの女王と呼ばれるのがクララ・ヌネス(Clara Nunes)です。
彼女が歌う「Canto das Três Raças 」という曲があります。
邦題では、「褐色のサンバ」といった曲名で紹介されることがありますが、わたしの友人は「三民族の歌」と称しています。ちょっと長くなりますが、引用します。
———引用———-

三民族とは白人、黒人、インディオである。
この歌は昔のブラジルの黒人とインディオの奴隷の苦しみを歌った歌だ。
戦後も白人による激しい搾取と暴力は続いている。
アメリカのアグリ・ビジネスは巨大な財力と政治的なコネクションを駆使してラテン・アメリカの最も肥沃な土地をことごとく輸出用のバナナ等のプランテーションに変えてしまった。
現地の国民の食べるものがなくなるのは当然である。
今はどうか知らないが、2~30年前まではアメリカの多国籍企業は、現地の農民が畑作業をしている上から飛行機で農薬を撒いていたのだ。
当然、喘息やアレルギー性皮膚炎になる者が続出する。抗議行動が起こる。労働争議が起こる。
ここで多国籍企業の取った方針は「現地人をして現地人と戦わしめよ」である。
労務管理を現地のインディオや黒人にさせ、労働争議が激しくなればなるほど有色人種の力が弱くなり、
流通の利益だけは白人が誰にも邪魔されずに独り占めする、という狡猾なシステムを作り上げた。
世界の貧困というとアフリカがよく取り上げられる。しかし貧富の格差によるすさまじい悲惨さ、そして女性や子供に集中する受難はラテン・アメリカの方が酷いと思う。
そこでは子供を殺して内臓を売る「臓器売買」が大っぴらに行われている。
クララ・ヌネスは一度日本でこの歌を歌った事がある。
ところがこの歌の政治性は一言も触れず「愛の歌」というとぼけた解説をしていた。
恐らくTV局から「政治的な発言は控えて欲しい」と圧力があったのだろう。
日本という国は何事もこの調子だ。
こういう「天に向かって雄叫びを上げたくなるような」すさまじい不正の中から
「解放の神学」は生まれてきたのだ。
僕はマルクス主義には共鳴しない。
しかし女性や子供の阿鼻叫喚をつぶさに見た現地のカトリックの神父さん達がローマ法王の忠告を無視して次々と共産ゲリラになっていった気持ちは良く分かる。
http://blogs.yahoo.co.jp/bashar8698/archive/2012/12/15

———–
クララ・ヌネス「Canto das Três Raças 」

最後になりますが、鉄の服を着せられた熊を救おうとしている愛護団体があり、著名の募集もしています。
『中国・熊の胆のう廃止』を求める署名
1 http://p.tl/m1zV
2 http://p.tl/Vs-O
3 http://p.tl/57NB
4 http://p.tl/5LWN
5 http://p.tl/MFtm
6 http://p.tl/ouCj

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