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スペースが閉じる前に動く…ジョン・ダワーを読んで。

今日(4/29)の新聞にジョン・ダワー氏のインタビューがありました。
ジョン・ダワーといえば、大戦直後の日本人を描いた
「敗北を抱きしめて」で有名です。

1923年の関東大震災=首都喪失&10万人以上の犠牲。
第2次大戦=日本中64都市が壊滅、40〜60万人が空襲で犠牲。
そこから復興した日本、今回も復興を信じてる…
というあたりは、まあ、よくあるお話しですが、
後半になって
「日本はどのような課題に取り組むべきでしょうか?」
という問いに対する答えのあたりから、少し面白くなります。
「核の脅威は外からだけではなく、自分のうちにもあった」
  ↓
「それは日本の悲劇だか世界の危機でもある」
  ↓
「官僚や電力会社任せにせず、一般の人も加わる
 ボトムアップで議論を重ねるべき」
ん〜、ここが難しいですよねぇ。
大きな課題はふたつ。
まず、日本人ひとりひとりが
「明日の飯の問題よりも、もっと将来の日本を考えよう」というふうに思わなくては、
エネルギーについての「ボトムアップで議論」なんてできないと思うのです。
そこで、どれほどの問題意識を「ボトム」が有しているかがわからん、というのが、まずひとつ。
ふたつめは、「ボトムアップで議論を重ねる」ことが「国を変えること」にいたるプロセスがまだよく見えないということです。
勉強会を開く、デモをする、新聞に投書する、集会を開く…こういう活動で「国を変えよう」という試みは、これまであまり成功しているとは思えません。
では、どうしたら、民意を効率よく「国を変える力」に変換できるのでしょう。
国会議員の河野太郎氏は、ブログで「声を上げますか、それとも泣き寝入りですか」というタイトルでこう書いています。
http://www.taro.org/2011/04/post-987.php
つまりは、地元の国会議員の事務所へ行って、
あるテーマに対して見識を問う、意見を言う、などの活動が効果的、と言っています。
なるほど、これは現状では、1万6千人集まってもテレビで報道されないデモをやるよりも、「効率」という点では優れているかもしれません。
ジョン・ダワー氏の言う「ボトムアップで議論を重ねる」姿は、けっしてこういうことではないとは思いますが、効果があるのならば、地元の国会議員になにかを伝えるということを忌避する理由はありません。
とりあえず、わたしは地元の国会議員の名前と事務所をしらべてみました。
ともあれ、ジョン・ダワー氏が
「突然の事故や災害で、何が重要なことなのか気づく瞬間があります。
 すべてを新しい方法で、創造的な方法で考え直すことができるスペースが生まれるのです。
 関東大震災、敗戦といった歴史的瞬間は、こうしたスペースを広げました」
というように、喪失を新生への糧にしなくてはなりません。
そして、ジョン・ダワー氏はとても重要な事を最後に述べています。
「しかし、もたもたしているうちに、スペースはやがて閉じてしまうのです。
 既得権益を守るために、スペースをコントロールしようとする勢力もあるでしょう」
この指摘はとても大切だと思います。
既得権益者や支配志向者は、混乱や喪失を上手に利用し、さらに居心地のよいポジションを得ようとするはずです。
その動きはすでにあるでしょう。
嘆いたり、つぶやいたり、掲示板にかきこするだけでは、「泣き寝入り」することになります。
動く必要があるのだと感じます。それもスペースが閉じる前に。
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