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「デフレの正体」はとてもおもしろい本だった。管首相も読んだらいいのに。

「デフレの正体」という本を読みました。

これは良い本だと思います。
いわゆる景気対策とかがなぜ効果を上げないかが腑に落ちます。
「今、景気が悪いのは百年に一度の不況だからではなく、
 二千年に一度の生産年齢人口の減少が原因」
内容をひとことで言うとこういうことなのですが、
それを「実証」する過程で、「目からウロコ」のデータがぼろぼろ。
たとえば「地域間格差」はあるとわたしも思っていたし、
「専業主婦率の高い県は出生率も高い」と思い込んでました。
(※実はその逆)
相続税が年に12兆円もあって、それも相続人のわずか4%の人が払ってる。
…これもびっくりです。
税収40兆円のうち12兆円が相続税収入なんですか?
いったいどこのどなたさまがどれだけ使い切れないお金を抱いたままでおられるのですか?
また、データだけでなく、解釈のしかたにも腑に落ちるもの多数。
「富裕高齢者の莫大な貯蓄は貯蓄ではない、
何歳まで生きるかわからない自分の将来の医療・福祉支出の先買い
=つまりデリバティブの一種である」
というのはなるほど、と思いました。
「先買い支出ですから他の用途への流動性はゼロ」
納得しちゃいました。
「(労働)生産性」と「付加価値額」の項も面白かった。
アメリカのマイケル・ポーターという有名な経営学者が
「手間ひまをかけることで付加価値を上げて、それによって生産性を上げる」
という話をしたところ、聞いていた官庁関係の人たちには理解されなかった…。
日本では、「生産性を上げる」=「労働報酬などをカット」と
どれほど深く思い込まれているかがわかるエピソードですね。
それと…
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「景気対策は政府がやるもの」という固定観念を持つ人は
 市場経済で生きる資格がありません。
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これこれ、これは、わたしがとてもスッキリしたくだりです。
218ページに書いてあります。
この台詞を言い浴びせたい人がたくさんいるような気がします。
さて、「経済停滞の理由が人口減少ということならば
人口が減り続けるこれからは、お先、まっくらじゃない」
と、「先細り感」に走りそうになりますが、
本書では、それに対する処方箋も論じられています。
そこに示されるビジョンは、おおむねわたしは共感できることでした。
経済のこと語ることは、国のデザインまで語ることになるのですね。
いや〜、これはたくさんの人に読んでもらいたい本だな〜。
管さん。
小沢さん。
公共事業を減らされて文句言ってる建築会社の社長さん。
売上低迷で困ってる中小企業の経営者。
優秀な公務員の方々(官僚さん)。
みんなに、読んでほしいなあ。

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